対人恐怖症とSAD
対人恐怖症は、日本人に多いという説があります。
日本人独特の症状だと。
いわゆる他人を意識する気持ちが強すぎて、緊張し、対人恐怖症なるものが出きたと。
日本における恥の文化が生み出したものだ、なんて説もあるようです。
本当に、対人恐怖症は日本の特有のもので、外国にはないのでしょうか。、
こんな疑問が浮かびます。
対人恐怖症に似た症状が、アメリカ精神医学会で発見され、命名されたのが、SAD(エス・エー・ディー)です。
SADは、社会不安障害の略です。
アメリカ精神医学会では、不安障害として位置づけられています。
SADの症状ですが、人前に出ると、スピーチや発言、オフィスでの電話の応対、人との会食などの場面で、ひどい不安を覚え、緊張し、恐怖を感じると言われています。
この点だけ見ると、SADと対人恐怖症、まったく同じではないか、という感じがします。
対人恐怖症参考書籍
スポンサードリンク
けれども、SADの方は、不安障害の一種と極めて限定的であるのに比べ、対人恐怖症の症状の方が、手の震え、どもりから、妄想性障害まで、広い範囲の症状を指します。
SADがひどくなると、うつ病に発展していくところなども、対人恐怖症の症状の悪化と似ています。
また、SADの発症の多くは、おもに思春期、次に30代から40代の管理職登用後に多いといわれています。
一方の対人恐怖症は、20代から30代。
外国の管理職は、スピーチで人前で話す機会が多くなるから、年代が高くなるのかもしれません。
SADの治療薬は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の服用が効果があります。
こうして見ると、アメリカだから対人恐怖症はない、と言うのは、あやまりだったのですね。
しかし、オバマ大統領のような上手にスピーチをする人が、社会的成功の条件なのであれば、アメリカの中でも、内気で人前で話せない人が、コンプレックスを持つなんて当たり前なのかもしれませんね。
